物件探しよりも先にやるべきこと

「人生の3大資金」の一つが住宅資金です。

毎月10万円の家賃として計算しても、50年間で6,000万円になります。
4,000万円の住まいを全額ローンで購入した場合は、元利均等返済、返済期間35年、金利1.5%として、返済総額は約5,140万円です。

これに年間13万円の固定資産税がかかるとすると、50年間の固定資産税は650万円ですから、購入時の諸費用やメンテナンス費、修繕費などを合わせると、やはり6,000万円を越える額になります。
賃貸にしても、購入するにしても、人生における大きな支出であることが判ります。

毎月の家賃であれば、自分たちの家庭にとって高過ぎではないか、という判断が比較的容易です。ですが、住宅を購入するとなると、適正な物件価格を判断することは簡単ではありません。

下のグラフは、過去10年間の名目賃金と実質賃金(物価を加味した賃金)ですが、名目賃金で約4ポイント、実質賃金では約7ポイントも減少していることが判ります。

日本人労働者の平均賃金は、過去10年間でこれほど下がったということです。先の臨時国会で成立した改正入国管理法によって、多くの移民が日本に押し寄せて来ることになれば、賃金上昇の圧力が削がれ、収入増はあまり期待できないかもしれません。

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次のグラフは、年収500万円世帯と年収700万円世帯の手取り額の推移です。
年収が維持できていたとしても、この15年で手取り額が約8%も減っています。

年収(名目賃金)は下がっていないとしても、多くの家庭で手取り額や実質賃金が減少しているわけです。

このような環境の中で大切なのは、住まいに使える総額を把握して住宅取得計画を立てることです。
ご自身が思っているほど、不動産会社やハウスメーカーが言うほど、住まいに使えるお金は多くありません。また、住宅資金は、ただでさえ大きな支出ですから、お金を掛け過ぎると家計を健全に保つことが難しくなります。

住宅購入で失敗しないためには、物件探しの前に適正予算を知ることです。